僕が(株)クボタを辞めた理由と今後の予定

こんにちは。竹田たかひろです。

2017年9月末、3年半働いた(株)クボタを退職しました。

 

(株)クボタを退職した理由

3年半お世話になったクボタの会社前での写真

3年半勤務したクボタ

理由は複合的で一言で言うのは難しいですが

一番大きな理由は農業を自分で実際に行いながら学びたかった為。特に安全な食や環境に優しい持続可能な農業を学びたいという想いが強くなった為です。

 

きっかけは中国で汚染された農地や川を目の当たりにしたこと

用水路に散乱する農薬のビン

農地ににじみ出る農薬

農地に撒かれた大量の化学肥料

なぜ安全な食や環境に優しい持続可能な農業に興味を持つようになったのか?きっかけは中国の汚染された農地や川を目の当たりにしたことです。

クボタでは中国市場向け農業機械の製品企画の仕事をしていました。その為中国のユーザーさんのニーズを調査しに中国の農地によく行っていました

農地には農薬のビンがゴロゴロ転がり農薬がにじみ出ている。また、大量に撒かれた化学肥料がブクブクと泡立っている。そして川や用水路には農薬のビンや化学肥料の容器、大量のゴミがプカプカと浮いている。至る所でこのような環境の下、作物が作られていました。

『ここで作られた農産物は安全だとは思えない。』『自分はここで作られたものは食べたくない。』衝撃を受けました。

 

実際何が安全で何が持続可能なのか?自分で農業を行いながら、自分の答えを出す

本を読む。ドキュメンタリー映画を観る。専門家の講演を聞く。農家さんの話を聞く。色々と勉強しましたが、様々な考え方、意見があります。

農薬はものによっては人体の健康に害を及ぼすリスクがあるという意見もあれば、問題ないという意見もあります。双方の意見を支持する研究結果のデータがあり、結局何が正しいのか分からなくなってしまいます

健康への影響は、人によって違うしその時の体の状態によっても違うのではないかと思います。

例えば、タバコをいくら吸っていてもガンにならない人もいれば、たまに吸う程度であっただけなのに喫煙が原因でガンになる人もいる。ジャンクフードをいくら食べていても平気だったのに、疲れやストレスで体が弱っている時や、歳をとってからジャンクフードを食べ続けたら健康を害する人もいる。

農薬も、それと似たようなものじゃないかなと思ってます。また、ジャンクフードなどと同じで、大量に取り込まないのであれば大丈夫じゃないかと思います。ですので、決して農薬=悪だとは思わないし、農薬を使用することは決して否定はしません。

一方、人によっては影響が出るかもしれない、尚且つ健康を促進するものではないので、使用しないで済むのなら使用しないに越したことはないと思ってます。

僕は、短いながらも農業業界に3年半いました。中には自分で食べるものと販売するものを分けて作っている人もいますし、食べる人のことを考えて作られているとは思えないものも流通されています。そのようなものは安心して食べられないと思っています。

食の安全について考える中、有機農業や自然農法、自然栽培など農薬や化学肥料を使わない農業について勉強しました。

そこで、今行われている農法では環境に大きな負荷がかかっている場合があることを知りました。

人は食べなければ生きていけない。人が生きていく上で、農業は必須です。であれば、できるだけ環境に優しい、持続可能な農業を広げたいという想いを持つようになりました。

ただ、頭の中では理解したつもりでも、実際に自分でやっていないので実感を伴って理解できていません。何が安全で、何が持続可能なのか?実際に自分で農業を行いながら、自分の目で見て自分の肌で感じながら考えたいと思っています。そうすることで、自分なりの答えは出るのではないかと思います。

 

全国のオーガニックファームを回り農業を学ぶ

北海道で農作業中

有機農業、自然農法、自然栽培などさまざまな方法がありますが、それぞれの農法の中にも色々なやり方があります。

まずは全国で実践している人たちの様々な考え方ややり方を一緒に農作業をさせてもらいながら学びます。その後、日本のどこかで自分で農業や農ビジネスを行いたいと思っています。

 

具体的にやることは決めていない。でも進みたい方向は確かだから動く。

では学んだ後、どこで何を作るのか?どんな農業ビジネスをするのか?具体的にはまだ決めていません。

こう言うと『具体的に決めていないのに会社を辞めるなんて軽率だ!』『リスクが大きい!』『それで何とかなるほど世の中甘くない!』と言われることがあります。

確かに不安はあります。でも進んでいきたい方向は確かなので、迷いはありません。

そこに向かって行動していかないと、具体的に何をしていきたいのかなんて一生分からない。そう思ったのでリスクかもしれない、甘い考えかもしれないけど、動くことに決めました。

時間は掛かるかもしれない。できることは小さいかもしれない。でもコツコツ頑張る。

お世話になったクボタ海外営業部の方々と撮った退社時の写真

お世話になったクボタの部署の方々

中国で一緒に市場を回った方々

会社を辞める際には多くの人に止められました。ですが、最終的には皆さん応援してくれ、円満退社させて頂きました。本当に感謝しています。

『中途半端な形で出ていくのか』『お世話になったのにもう辞めるなんて薄情だ』『自分の好きなことをする為って勝手だ』と言われることもあります。

確かにその通りです。会社やお世話になった方には申し訳なく思っています。でも、自分の一度きりの人生、自分の心に従ってやりたいことをやる道を選ばせてもらいました。

時間は掛かるかもしれない。できることは小さいかもしれない。それでも、農業業界を盛り上げることで、少しでもお世話になった方に恩返ししたいと思います。その日を目指して、コツコツと頑張ります。

ごめんなさい。ありがとうございました。そしてこれからも宜しくお願いします。

 

【予告】

まともにブログをやるのは初めてですが、かなり真面目な感じになってしまいました。

日々の出来事についてのブログではもっと楽しい感じに更新していきます。笑

ですのでこの投稿が少々重いと感じられた方も、少しでも興味があればまた覗いてみて下さい。笑