こんばんは。オーガニックファーム旅@愛媛県/松山市/北条/無茶茶園@竹田たかひろです。
昨日・今日の作業:キウイの木の剪定(せんてい)・苗の定植
奥が深い剪定と苗の定植作業
昨日・今日とキウイの剪定作業のお手伝いと苗の定植を行いました。
剪定は、限られた養分を一定の枝に集中させしっかりとした果実を付けさせる為、また風通しが悪くなって病害虫が発生しないようにする為に余分な枝を切っていく作業です。
どの枝を残し、どの枝を切るのか、判断を誤ると収穫時期にしっかりとした果実ができなかったり病害虫が発生してしまったり、葉が生い茂り収穫しにくくなってしまったりします。
非常に重要で、知識や技術を要する作業です。
苗の定植は、購入した苗を畑に植えていく作業です。
密植してしまうと苗同士が土の養分を奪い合って必要な養分が欠落してしまいます。また、苗が土の中でしっかりと根を伸ばし養分を吸えるように植えてやらないといけません。
これも非常に重要な作業です。
近くのベテラン農家さんが色々と教えてくれる
最近、無茶茶園でキウイを担当していた方が辞められ、現在キウイに関して詳しい方がおられないようです。
そこで頼りになるのがお隣の圃場でキウイを作られているベテラン農家さん。
無茶茶園のように有機農法でされている訳ではありませんが、時間が空いた時に指導に来てくれます。
『この枝は使うべき。こっちの枝はもう使いようがないから切ってしまえ』
『ここらへんは木が多いからもう植えるべきじゃない』
『苗はこうやって植えると根を伸ばしていきやすいよ』
何十年も農業されているベテランさんなので、アドバイスがすごい的確。(そして作業が恐ろしい程速い。)
この的確なアドバイスがあるかないかで、作物の出来は大きく違ってくるので、非常に助かっています。
また、剪定や定植の結果(木がよく育ち良い果実ができるか)というのは、1年後~数年後に出てきます。
なので、『あのやり方が良かった、悪かった』と気づくのも難しいし、気づいてから改善してやってみてもその結果が出るのはまた数年後、とノウハウを蓄積し技術を身に付けていくのは非常に時間が掛かってしまいます。
自分たちで試行錯誤し何年もの期間を経てノウハウや技術を身に付けていかなければならないところを、ベテラン農家さんがいれば長年掛けて身に付けてきたものをその場で教えてくれます。
このような農家さんが近くにいるかどうかというのは、当然短期的な利益にも影響しますが、自分の技術をどれだけ早く身に付けられるかにも大きく関わってくるのだと実感させられました。
(ノウハウ・技術をデータ化しろという意見は、理解できるのですが実際データ化するのが難しいことが多いのではとも感じています)
『有機農業をするにしても、非有機農家さんから学ぶことはたくさんある』と有機農家さんから聞いたこともあり、まあそうですよね~と分かった気になっていましたが、本当にそうだなと強く実感しました。
このベテラン農家さんは元ジャイアンツのキヨハラ選手にちょっと似ていて始めは少しいかついなとも思いましたが、色々と教えてくれるめちゃめちゃ優しい方でした。
非常に助かりました。人は見かけによらないですね(*´ω`*)笑